オフィスの内装工事は生産性を高めるだけでなく従業員のモチベーション向上や採用力アップにも繋げることができます。勿論、内装工事を行う目的は企業によって様々ですので、まずはどのようなメリットや効果が期待できるのかご確認いただき、貴社に合う目的を見つけてほしいと思います。
■目次
1.オフィスの内装工事のメリット
1-1.内装デザインによって現在よりも企業イメージ向上に繋がる
1-2.間取りを工夫することで業務効率化が期待できる
1-3.社員のモチベーション向上に繋がる
2.費用の相場
2-1.居抜きの内装工事
2-2.床や壁紙などのポイントリノベーション
2-3.フルリノベーション
3.余談
4.まとめ
1.オフィスの内装工事のメリット
オフィスの内装工事をすることには大きく3つのメリットがあります。内装工事をする目的を明確にすることでより大きな効果を得ることができます。
1-1.内装デザインによって現在よりも企業イメージ向上に繋がる
内装を明るくしたり自社のイメージカラーを取り入れたりすることで企業イメージ向上に繋げることができます。特に来客が多い場合はエントランスや会議室だけでもデザインに凝ることで効果が期待できます。
1-2.間取りを工夫することで業務効率化が期待できる
席と配置や仕切りを工夫し、チームや部署内でコミュニケーションが取りやすい間取りにすることで業務効率化を図ることができます。間仕切りを少なくすることで誰がどこにいるか一目で確認できるようにすることも有効です。席の配置はテーブルを向かい合わせにつなげて座る対向式が一般的ですが、同方向式やブース型を取り入れることで打合せしやすい環境を作ることができます。
1-3.社員のモチベーション向上に繋がる
壁紙や床をおしゃれにすることで社員の仕事へのモチベーションを上げることができます。奇抜な内装にしなくてもワンポイントで床や壁に色味をつけたり、ガラス張りのパーテーションを少し取り入れたりするだけでも雰囲気をガラッと変えることができます。
2.費用の相場
オフィスの内装工事には以下の方法は3つあります。
1) 居抜きの内装工事
2) 床や壁紙などのポイントリノベーション
3) フルリノベーション
それぞれの特徴と費用の相場について解説します。
2-1.居抜きの内装工事
通常の内装工事です。既に壁や床、設備が整っている状態のオフィスに机や椅子などを配置するのが居抜きの内装工事になります。内装工事の金額は坪単価で表されることが一般的で、オフィスの居抜きの場合は10万~30万/坪が相場となります。例えば30坪のオフィスであれば、
20万×30=600万前後が相場となります。
2-2.床や壁紙などのポイントリノベーション
ポイントリノベーションの費用は、改装する場所の大きさや使用する素材によって変化しますが一般的に坪単価で10万円前後です。オフィス全体としてはシンプルに仕上げながらも、受付や会議室、一部の壁やスペースのみ独自のデザインを取り入れたい時におすすめです。完成イメージ等を写真で保存しておき、内装業者に相談して費用を伺うと良いかと思います。
2-3.フルリノベーション
居抜きの状態からスケルトンに解体してからフルリノベーションする方法と、スケルトンの状態からフルリノベーションする2つの方法があります。一般的にスケルトンの状態からの内装工事の坪単価は居抜きの場合の2倍になります。オフィスのスケルトンからの工事は30~50万/坪となります。スケルトン返しに10万/坪かかります。
費用を安く抑えるのであれば居抜きがおすすめですが、通常のオフィスとは違う凝ったデザインにしたい場合はスケルトンから工事する方が自由なデザインを実現できます。
スケルトンからの工事を検討する場合、希望する場所に物件があれば良いですがなければ居抜き物件を契約してスケルトン返しにするという方法もあります。また、スケルトン物件が高い場合は業者と相談しつつ、安くて契約できる居抜き物件を選び、スケルトン返しにする方がトータルで費用を安くできることがあります。
3.余談
内装工事のメリットと費用以外に知っていただき情報を幾つかご紹介します。
1) 工期
30坪のスケルトンからのフルリノベーションを考えた場合、工期1~2ヵ月ほどになります。スケルトン返しも含めると2~3ヶ月かかります。居抜き工事であれば同じ30坪の広さで2週間~1ヵ月、ポイントリノベーションであれば1週間前後で対応が可能です。スケルトンの場合は工事期間が長くなることを念頭に置いてほしいと思います。
2) 工事が許可される範囲
物件によっては工事できる箇所が制限されている場合があります。工事後にビルのオーナーとトラブルにならないよう、工事前にリノベーションが許可されている範囲を確認するようにしてください。
4.まとめ
オフィスの内装工事をするにあたっては事前に工事目的を明確にすることが重要です。必ずしも凝ったデザインにする必要はなく、生産性を重視したシンプルな内装にしたり経費削減のために敢えて工事費を多くかけない造りにしたりすることも有効です。
スケルトンの状態からフルリノベーションで工事する場合には、消防設備等を設置する必要があるので注意してください。フルリノベーションは大変ではあるものの自由に内装をデザインでき、自社の特徴を存分に表現するできるメリットがあります。貴社の目的に合った内装を実現させていただければと思います。