内装工事を進める上で内装業者選びは非常に重要です。こちらの要望をくみ取り予算の範囲内で納得のいく内装デザインを実現できれば理想ですが、予算が合わなかったり、工事依頼後に注文内容と異なる部分が生じトラブルとなったりすることも少なくありません。
内装業者選びには幾つかポイントがありますので、きちんと押さえれば問題ありません。最初は慣れないことも多いかもしれませんが、徐々に内装デザインの打合せや金額交渉もしやすくなってくると思います。まずは基本となるポイントをご理解いただければと思います。
目次
1.内装業者選びが重要な理由
1-1.内装工事の費用は内装業者によって大きく変わる
1-2.内装業者の施工品質が悪いと大きなトラブルになりかねない
2.内装業者選びのポイント三選
2-1.内装業者の種類を理解する
2-2.内装業者ごとに得意な業種が異なる場合も多い
2-3.見積は複数の内装業者に依頼する
3.内装業者選びのチェック項目の紹介
4.まとめ
1.内装業者選びが重要な理由
まずなぜ内装業者選びが重要なのか、大きく2つの理由があります。
1-1.内装工事の費用は内装業者によって大きく変わる
同じくらいの会社の規模であればどこに依頼しても内装工事費用に大きな差はないのでは?と思うかもしれませんが、内装会社によって工事費用が大きく変わることもあります。自社に内装工事一式対応できる職人を豊富に抱えている会社もあれば、自社の職人は大工のみで内装の仕上げ工事や設備関連の工事は外注している会社もあるからです。得意な内装工事の項目や実績を調べてから見積を依頼すると良いです。
1-2.内装業者の施工品質が悪いと大きなトラブルになりかねない
内装工事の費用は会社によって大きく異なりますが、安ければ安いほど良いというわけではありません。見積金額の安さは品質に連動するケースが多くあります。万が一に施工不良などが生じれば店舗の開業が遅れることもあり得ます。予算内に内装工事費用が収まるか検討しながら、予算と実績の両方をバランス良く見て業者を選定することが重要になります。
2.内装業者選びのポイント三選
内装業者選びをする上で是非押さえてほしいを三つをご紹介します。要点をご理解いただき内装業者選びに役立ててください。
2-1.内装業者の種類を理解する
以下の三種類の内装業者がありそれぞれ特徴が異なります。
① デザインと設計のみ行う会社
② 施工のみ行う会社
③ 両方行う会社
①の会社は自社にデザイナーを複数抱えており、こちらの要望を実現する豊富な内装デザインを提案してくれます。デザイン性を重視した店舗を開業するのであればおすすめです。施工は別会社に発注することになるためトータルに費用が高くなる傾向にあります。
②の会社は施工のみを専門に扱っているため内装工事費用は安く抑えられるものの、デザインや仕様についてはこちらでほぼ全てを決めておかなければなりません。既に店舗のデザインから設計、使用する壁紙や床材等の部材の品番が全て決まっている状態であれば依頼するのも良いかと思います。
③の会社はデザインと施工までトータルで対応してくれるため、費用を抑えつつデザインや設計の相談もしたい場合におすすめです。初めて店舗を出店する場合はこちらの内装業者を選ぶのが無難です。デザインから施工まで窓口一本で進められる点が最大のメリットと言えます。
2-2.内装業者ごとに得意な業種が異なる場合も多い
内装工事業者によって店舗が得意な場合もあれば住宅が得意な場合もあります。店舗でも飲食店の工事実績が豊富な会社もあれば、物販や美容室が得意な内装業者など特色が異なります。 HP等を見れば実績が掲載されていることがほとんどですので、事前に自分が出店する業態の工事実績があるか確認すると良いかと思います。
2-3.見積は複数の内装業者に依頼する
見積は可能であれば二社以上に相見積もりを依頼して値段を比較しましょう。一社だけでは相場が分からず、相場の二倍近い値段で発注してしまうなんてことにもなりかねません。四社も五社も見積を依頼する必要はありませんが、最低でも二社以上には依頼するようにしましょう。また、見積項目で不明な点は内装業者に積極的に質問して工事費用の根拠を確認することも大切です。
インターネットを活用した内装業者探しは、内装業者を探しやすく相見積もりやデザインの相談をするのにおすすめです。一方で、紹介の場合は実績が担保されているものの、提案を断りづらく相見積もりもしづらいので注意が必要です。
3.内装業者選びのチェック項目の紹介
内装業者選びをする際に使えるチェック項目を記載します。以下五つの項目に当てはまるかチェックしながら業者選びを進めていただければと思います。
1)開業する店舗の業種の工事実績があるか
2)デザインを依頼する場合はデザインから施工まで対応可能か
3)担当者はこちらの要望を組み取ってくれるか
4)予算内に収まる金額の範囲内で見積を提示してくれるか
又はこちらの要望に沿った別案を提案してくれるか
5)内装工事の費用が1500万超えとなる場合、建築許可のある会社か
内装工事の相場が分からない場合は当サイトの記事で予算目安をご紹介しています。内装業者の見積を依頼する前に費用相場を知っておきたい場合は是非参考にしてください。
4.まとめ
内装業者選びは複数社に見積を依頼する必要があり、金額を算出するにあたっては現地調査を行うのが一般的です。二週間から一ヵ月ほどかかることを念頭におくと良いかと思います。
会社によって得意な業種が異なるので実績を確認することは勿論、こちらの要望をきちんと伝え納得のいく内装デザインを実現してほしいと思います。